プロローグ
炭素姫と出会う

ボルネオのジャングルに立つ

8月中旬、お盆を挟んだ休日を利用して、私たち一行は、旅行会社の企画したエコツーリズムのパック旅行でボルネオのジャングルの真ん中にある「レインフォーレストビレッジ」にやっとのことでたどりついた。ボルネオ島は南西部 3分の2がインドネシア領、北東部の3分の1がマレーシア領だ。目指す場所は、マレーシア領北端のサバ州・サンダカンからキナバタンガン川をボートで 150qほど遡(さかのぼ)ったスカウ村にある。スカウ村は、ジャングルのど真ん中にある「川の民」と呼ばれる少数民族の居留地で、ビレッジはこの村の飛び地のような場所にある。

東京からマレーシアの首都クアラルンプールへ飛び、そこでローカル線でボルネオのコタキナバル、さらにサンダカンまで飛行機を乗り継ぐ。乗り継ぎ時間だけでも半日以上がかかっていた。サンダカンからスカウ村までボートでさらに2時間半、結局目的地に着くまでに1日半ほどもかかり、くたくたになってしまっていた。川沿いのビレッジは、フタバガキ科の高木をはじめ様々な熱帯雨林に包まれるようにつくられており、対岸の森の向こうに沈み始めた夕日を背にねぐらに急ぐ野鳥の群れを眺め、鈴虫のような虫のさえずりに耳を傾け、さらに川に突き出したビレッジのベランダの柱に当たる水の音を聞いていると、喧騒で明け暮れる東京での生活がうそのように思えてくる。久しぶりに手にした自然の静寂を堪能しているうち睡魔に襲われ、いつの間にか私はテーブルの上に足を投げ出したまま眠ってしまった。気がつくとすっかり暗くなり、ローソクの明かりがぼんやり微風に揺れているのが見えた。 
熱帯雨林の宝庫だったボルネオのジャングルも、過去 2、30年の間にゴムやパームオイル(椰子油)のためのプランテーション(栽培)や木材輸出のために伐採され、今や自然の姿を留めている所はごく少なくなってしまった。スカウ村周辺のジャングル(熱帯雨林帯)だけは、まだ原生林が残されているボルネオでも数少ない秘境の一つだ。「レインフォーレストビレッジ」は、エコツーリズムを掲げて1995年に川辺に沿ってつくられた山小屋風の宿泊施設だ。近くのジャングルで調達した硬木(鉄木など)を使ったマレーシアの伝統的な平屋の木造建物で、部屋数は20室ほどある。
室内の照明や天井に備え付けられた扇風機は、太陽光発電で賄われている。緊急用にディーゼル発電も備え付けてあるが、普段は使わない。水は100%雨水で賄っており、洗髪、シャワー、歯みがきなどは、節水が求められる。空になったペットボトルや、空き缶、廃プラスチック類はバルコニーの脇にある分別箱に入れ、ジャングルに捨てず、サンダカンまで運んでいる。ロッジの廊下や庭、食堂などの照明用の灯油は、料理に使った植物性の廃食油を活用している。これだけ環境に配慮した施設は、ボルネオでも珍しく、昨年、世界ホテル・レストラン環境賞を受賞したばかりだ。予定では2泊3日の滞在である。朝5時ごろになると、野鳥のさえずりで目が覚め、日が沈むと今度は満天の星の下で、虫たちの合奏が始まる。夜明けとともに一日が始まり、日没とともに一日が終わる。そんな自然のリズムに合わせて生活していると、心身ともにリラックスする。

エコツーリズム

エコツーリズムは、先祖から代々引き継いできたすばらしい自然環境を維持しながら、一方で観光収入が得られる観光ビジネスで、新しいタイプの地域おこしである。エコツーリズムが成り立つためには、地元に観光収入が落ちなければならない。そのためには、外部の巨大ホテル資本などの誘致は避け、宿泊施設は、民宿のような小ぶりのロッジを地元民が作る、ガイドも地元民の中から育てる、雇用も地元民を優先する、地元の料理を出す、地元の文化、習慣などを分かりやすく紹介するなど地元の個性を最大限発揮することが成功のポイントだ。
これまでのツーリズム(観光旅行)といえば、大手の旅行会社が大勢の観光客を集め、ジャンボジェット機、大型バスで観光地に押し寄せ、自然環境を踏み荒らし、後にはごみの山が残されるといったツアーが多かった。それに対し、エコツーリズムは、自然との触れ合いを求め、多様な文化とライフスタイルに関心を持つ人、環境保護に敏感な人、さらに地元の人々との対話、交流を希望する人など新しいタイプの観光客(エコツーリスト)のニーズに見合うサービスを提供することで成り立っている。たとえば、ネイチャートレイル(自然散策路)の整備、バードウオッチング、野生生物観察、地元農家への民宿、地元料理、地元演芸・文化の実演や民芸品などに力を入れる。旅行者もあわただしく名所旧跡を駆け回るのではなく、その地域の自然環境や伝統文化に興味を持ち、何日か滞在し、ゆっくり自然を観察し、地元民との対話、触れ合いを楽しむ。そのためには、ガイドも地元の歴史や文化、さらに自然環境に関するかなり専門的な知識が求められる。
熱帯雨林に覆われたボルネオのジャングルは、生物多様性の宝庫だ。様々な草木が生い茂っている。その中には薬草もあれば毒草もある。ほかの樹木に巻き付き、その樹を殺してしまう恐ろしいツタ植物もある。野生動物や野鳥、様々なタイプの昆虫、色鮮やかな蝶類、薮蚊やヒルなども生息している。ジャングルの中を歩けば、象やサイ、イノシシなどの糞や足跡があちこちで見られる。野鳥の姿やさえずりも聞こえる。そうしたジャングルに棲む様々な生物の営みを専門家のガイドから聞くことで興味が尽きない。

突然の豪雨

翌朝5時半、私たち一行はスカウ村周辺のジャングルに棲む野生動物や野鳥を観察するために、ボートに乗ってビレッジを出発した。ジャングルを観察する最適な方法は、川から眺めることである。陸地から見ようと、ジャングルの中に踏み込むと、同じような樹林が果てしなく続き、5分もすると東西南北が分からなくなってしまう。しかも頭上は巨木の葉が生い茂っており、緑のトンネルの底にいるような不安な気持ちになる。
ボートには私たち一行5人とガイド一人が乗り込んだ。天気は上々で、太陽が昇る前の川の上には微風が吹いて、肌寒い感じさえした。キナバタンガン川を遡り、いくつもの支流に入った。支流の川幅が狭くなると、両側の樹木の枝葉が川の上にせり出して、緑のトンネルのようになる。その下をボートはゆっくり進むのだが、川沿いの樹木にはオランウータン、天狗ザル、ブタオザルなどが活発に動き回っている。緑のトンネルの枝を利用して、サルたちは枝から枝へ大きくジャンプして対岸に簡単に行き来できる。よく見ると、樹木の最も高いところにオランターン、中ぐらいの高さにところに天狗ザル、川辺に近いところにブタオザルが棲み分けて暮らしている様子が目撃できた。川辺に突き出した木立の先端の梢には、長いクチバシと背から尾の付け根にかけてコバルト色の美しい羽を持つ森の猟師カワセミが、彫像のように静止し水面を凝視している姿が目の中に飛び込んできた。ガイドが「対岸の岸辺にいるのがオオシラサギ、右前方の大きな木の枝にいるのがヘビウ、空をゆっくり旋回しているのがワシです」などと指を差して説明してくれる。夜間のクルーズでは精悍な面構えのフクロウも見られるという。野生のイノシシの親子が川辺でのんびり水を飲んでいる姿も見ることができた。
正午近くになった。途中ちょっとジャングルが開けた平地部分があり、そこに上陸した。ビレッジから持ってきたフタバガキ科(熱帯雨林を構成する地元の樹木)の苗木を20本ほど植樹するためである。ガイドが用意してくれたスコップで、直径50センチほどの穴を掘り、私たちは30分ほど時間をかけて一本一本丁寧に植えていった。瞬く間に汗が吹き出してくる。仲間の顔を見ると、額や鼻の頭に大粒の汗の玉が浮き上がっていた。胸や背中にも汗が噴出し、デニムの長袖シャツの下に着ていた T シャツはびっしょりになった。苗木はあらかじめ旅行会社を通して苗木代を払って注文しておいたものだ。植樹が終わると、ガイドがそれぞれの名前を書いた記念のネームプレートをバッグから取り出した。金属製のネームプレートにローマ字で年月日と氏名を書いた簡単なものだが、私たちは満ち足りた気持ちになって植樹した苗木に次々自分のネームプレートを付けていった。
「5年も経てば、かなり大きくなっているので、ぜひまたお出でください」とマレーシア人のガイドが笑顔で付け加えた。

神の樹

植樹が終わり、全員一休みした。ビレッジがつくってくれたベーコンと野菜のサンドウィッチとバナナ、それと雨水をろ過した水を入れた水筒をリュックサックから取り出した。簡単な昼食が始まった。朝早かったため、お腹がすいており、私たちは夢中でサンドウィチに食らいついた。10分ほど過ぎた。何気なく空を見上げると、それまで一面の青空だった北の方角に豆粒ほどの黒点が見えた。「あれは何だ」とガイドに指差すと、それまで笑顔で私たちの質問に答えてくれていた彼の顔に突然緊張が走った。
「雷雨がくる」
「あなたがたは、ここから少し先にある大木の下に避難してください。私は、ボートが流されないように綱で縛ってきます」
ガイドはあたふたと川べりに向かって走りだした。
昼食の途中だったが、残りのサンドウィッチや水筒などを慌ててリュックサックに押し込み、脱いでいた長袖のワイシャツを再び身に付け緊急避難の準備を整えた。その間、5分も経っていなかったように思う。突然、生暖かい風が吹き出し、黒雲が頭上に迫ってきた。のどかな青空の下で、自由気ままにジャングルの中を駆け回っていたサルの姿はどこかに消えてしまっていた。野鳥のさえずりもパタッと止まった。黒雲で覆われたジャングルは一転暗黒の世界に変り、人間の侵入を拒否するかのような緑の魔界に変っていた。
大粒の雨がポタポタと落ち始めると、一分後にはまるでバケツの水を浴びせられたような雨が私たちを襲ってきた。線のように見えた雨筋は一瞬で消えうせ、滝の水のように切れ目のない面となった豪雨が私たちを大地にたたきつけるように降り注いできた。全速力で大木まで走ったが、わずか5分の間に、全員ずぶ濡れになった。
昨夜ガイドが話してくれた樹齢500年の大木とはこの木のことだったのか。
ガイドの話によると、地元の住民はこの大木を「神の樹」と崇めている。山火事や大洪水などの天変地異に見舞われると、村人の代表が「神の樹」にひれ伏し、供え物を捧げ、禍から村人を救ってくれるようにひたすら祈るのだという。
幹の周囲は20メートル以上もある、樹高は50メートル近くもありそうだ。ボートから見るとひときわ高くみえていたのがこの神樹だったのだろう。天にそびえるように大きく枝葉を伸ばしているため、神樹の下は、これだけの豪雨にもかかわらず、雨の影響は軽微だった。神樹を一回りすると、根本の幹の一部が大きく削げ落ち、洞窟のようになった空間があった。私たちは、洞窟にもぐり込んで一息ついた。
雨は止む気配がなく、黒雲を引き裂くようにジグザクの稲妻が私たちの不安を募らせた。最初遠くから聞こえた雷の音が急速に近づいてきた。ピカッと光る稲妻と雷音の間隔が短くなってきた。
「ここにいると危ない!逃げろ」私は咄嗟に叫んで立ち上がった。
その瞬間、鋭い閃光が目の中を貫き、大音響とともにバリバリと樹を引き裂くような音がした。記憶はそこまでで、落雷のため私たちは気を失ってしまった。

炭素姫に遭遇

どのくらい経ったのだろうか。私たちはエメラルドグリーンのさざなみが静かに押し寄せる砂浜に横たわっていた。昨年春、取材で訪れた南太平洋のサンゴ礁でできた島国、ツバルにいるような錯覚に陥った。機上からみるツバルは、エメラルドグリーンの海に半円を描くように点在する大小の緑の島でできている。サンゴ礁で囲まれた内海は湖面のように静かで、浜辺に立つと、海は透明で底まで見える。そこを住処にする色鮮やかな熱帯魚が群れをなして泳いでいるのがよく見えた。ツバル地球温暖化によって、海面水位が上昇すると、世界で最初に水没してしまう悲劇の国として報道され、世界中から同情を集めている国だ。
だが、私たちが横たわっている場所は、サンゴ環に囲まれたツバルの海岸ではなかった。大きな湖の砂浜だった。その証拠には、湖のはるか向こう側にはブロッコリーを並べたような熱帯雨林特有の森が地平線のかなたまで続いていた。
4人の仲間は気を失ったままだった。一人ひとり揺すって起こした。全員無事な様子だったが、何が起こったのかわからず、焦点の定まらない虚ろな顔で当たりを見渡している。落雷に打たれたらしいことは覚えているが、それから先のことはまったく覚えていない。死んで天国にきたのだろうか。突然起こった変化に戸惑い、私たちは一種の痴呆状態のような気分の中にいた。
その時である。湖上の向こうに小さな影が現れた。その影は湖上を滑るように私たちの方に近づいてきた。呆然と見つめる私たちの目に、最初それは水鳥のように見えた。ロンドン駐在中にスコットランド北部の湖、ネス湖を家族で訪れたことがある。クビの長い怪獣ネッシーが棲むという伝説の湖である。早朝、湖畔を散歩していた時、湖を覆っていた霧が次第に晴れてきた。その時である。子供たちが「ネッシーだ!」と大騒ぎを始めた。湖面を見ると、水平線のかなたに長い首をもった生き物がゆっくりと動いているのが見えた。双眼鏡でみると、写真でみるネッシーと似ている。不思議に思って、後で、観光ガイドに聞いてみると、「たぶん、白鳥だと思います」ということだった。そのときの情景が、なぜか一瞬、脳裏をかすめた。
20メートルほど近づくと、その影は水鳥ではなく、少女であることがはっきり分かった。紺のガウンを纏い、長いフレアのスカートの先に小さな素足が見えた。長い黒髪が背中まで伸びている。面長な白い顔を占領している大きな黒い瞳が印象的だったが、全体の表情は憂いを秘めて半病人のように青ざめて弱々しく見えた。歳は16、7歳ぐらいだろうか、童話に出てくるあどけないお姫様のような雰囲気を漂わせている。湖上を素足で歩いていることが現実離れしているのだが、その時の私たちには、それを不思議に思う余裕はなかった。
3メートルほど手前の湖上で、少女は足を止め、私たちを見つめ、にっこり笑った。
先ほどの青ざめた表情は消え、愛らしい顔立ちにきらきら光る黒い瞳が印象的だった。
それまで、気が付かなかったが、少女の後ろには小さな妖精のような可憐な姿の童女が2人、影のように付き添っていた。

炭素の化身、炭素姫の願い

「私たちは炭素の化身です。この2人は私の付き人です」
南部鉄でつくった風鈴の音のような透き通る声、歌うような口調で、少女はゆっくりと自分と二人の付き人を紹介した。
「私たち炭素族は、高温高圧の地中の深いところでは、ダイヤモンドとして存在することもあります。このティアラ(童女が頭につけている装飾品)のダイヤモンドは炭素族の象徴です」と少女は、ティアラを指しながらにっこり笑った。
「私たち炭素族は、結晶構造が違うだけで、様々な物質に変身します。 ダイヤモンドの他に、鉛筆の材料などになる黒鉛、さらに最近話題を集めているカーボンナノチューブも炭素一族です。今人間の世界で嫌われ者になっている二酸化炭素(CO2)も同じ炭素族の仲間です」と少女は続けた。
「ええ、そのことはよく知っています。元素記号で表せば、いずれもCで表示できますから・・・」と私が答えると、野口一郎が後を続けた。
「炭素は岩石中では炭酸塩、大気、海洋中では二酸化炭素、生物体の中では各有機物の骨格として広く分布していますね」
「ダイヤモンドは美の結晶、私たち女性にとって憧れの的です」と湯川雫が短く付け加えた。
少女は一瞬、嬉しそうに頷いた。
しかしすぐ顔を曇らせて意外なことを口にした。
「私たちが今、心配しているのは、石炭や石油の使い過ぎによる地球温暖化の問題です。大気中のCO2濃度がこの数十年の間、急増しています。産業革命以前は、大気中のCO2濃度は280ppm程度で安定していましたが、最近は380ppmまで高まっています。人間社会がこれまでのような早いテンポで、石炭や石油を使い続けると、大気中のCO2濃度が近い将来400ppmを突破し、今世紀後半には500ppmを超え、人間社会に取り返しがつかないような打撃を与えかねません」と少女は、心配そうな表情を浮かべながら言った。

温暖化の進行を心配する

「確かに、産業革命前までの地球では、炭素循環がうまく機能していましたね。今のように石炭や石油が大量に使われていませんでした。北半球では、秋から冬にかけて、落葉樹の葉が地上に落ち、やがて分解されCO2を排出します。また暖房や炊事用の燃料として薪を大量に使います。その結果、CO2が排出され、一時的に大気中の濃度は高まりますが、翌年の春になると樹木の生長で、前年に排出されたCO2のほとんどを吸収してしまうので、1年間で見た大気のCO2濃度は増えも減りもせず安定していることになりますね」と私が付け加えた。
「おっしゃる通りです。温暖化による異常気象をストップさせるためには、大気中のCO2濃度が増え過ぎないように注意しなくてはなりません」と言ったあと、彼女は湖面からゆっくり砂浜に上がり、近くの小岩に腰をかけた。2人の童女も影のように従った。針葉樹の香木が放つフィトンチッドのようなさわやかな香りが周辺に漂い、私たちを和やかで落ち着いた気持ちに導いた。

CO2は、“福の神”だった

炭素の化身と名乗った少女は、さらに話を続けた。
「私たちの分身である二酸化炭素(CO2)は、今世界中で邪魔者扱いされています。地球温暖化の元凶だとして非難されているのです。これは私たちにとってとても悲しいことです。CO2は、人類が地球上に誕生してからずっと“福の神”として人間社会に貢献してきました。なによりも、地球表面の温度を暖め、人間が生活しやすい温度をずっと守る役割を果たしてきました。樹木が生長するためには、CO2が栄養の役割を果たしています」
少女の口から思いもしなかった言葉がポンポンと飛び出した。
「CO2はもともと人間社会に様々な福をもたらしてきた、そのCO2を悪者にしてしまったのは、人間社会が間違った方向に進んでしまったことに原因があるのではないか」と少女は訴えているように思えた。
地球表面の平均温度は、現在約15°C 。人間や多くの生物にとって 程よい気温になっている。地球を暖かく包み込むCO2の襟巻きが なければ、地球表面の平均気温はマイナス18°C 近くまで冷え込み、生命体が存在できない寒い星になっていたはずである。地球表面が適温で保たれているのは大気中にCO2の薄い幕があるお陰である。よく考えてみれば、少女の指摘はもっともな気がする。
そればかりではない。CO2は植物の大切な栄養源でもある。植物は太陽エネルギーを利用して、大気中のCO2と地中から吸い上げた水から食料(炭水化物)をつくるという重要な役割(光合成)を担っている。いわば植物が生長し食料(有機物)をつくらなければ、それを食べる動物も生きられない。この世に、CO2がなければ、地球上に植物も動物も存在できず、地球は死の惑星になってしまう。もちろん、私たち人間だって生きることができなくなる。
人間にとって、かくも重要な役割を演じてきたCO2が悪者扱いされるようになってきたのは、石油や石炭を過剰に使ってCO2を大量に排出した結果である。
「節度ある経済活動が営まれていれば、大気中のCO2濃度は増えず、私たち炭素一族はこれまで通り人間社会と共存共栄でき、平穏な暮らしに戻ることができます」
少女はこう言って、ちょっと息をつき、私たちの顔を見つめた。

私たちに何ができるのか

地球温暖化にともなう弊害については、新聞やテレビが毎日のように伝えている。温暖化が気候変動に影響を与え、熱波や寒波、旱魃、大雨、凶暴化したハリケーンや台風の発生などの異常気象を引き起こし、水不足や食糧不足を深刻化させている。北極や南極などの氷床や氷河が大量に溶け、ホッキョクグマが絶滅の危機に瀕している映像は何度もテレビで見た。海面水位が上昇すれば、ツバルやモルジブのようなサンゴ礁でできた南の島国は、国家消滅の危機にさらされる。
温暖化対策は急務だが、そのためには、世界中の国や企業、人々の協力が必要だが、それは口で言うほど簡単ではない。先進国と途上国との対立、先進国同士、途上国同士の間でも、利害が複雑に絡み合っている。化石燃料依存型の産業は、温暖化対策が強化され、炭素税が導入されると、コストアップになり経営が悪化すると心配している。個人の間でも、温暖化を深刻に受け止める人がいる半面、自分が生きている間はなんとかなるだろうと高をくくっている人もすくなくない。
国家エゴ、企業エゴが渦巻き、個人も化石燃料に支えられた現在の快適なライフスタイルの転換に抵抗する人々が少なくない。
緊急な問題にもかかわらず、温暖化対策を話し合う国際会議はこの数年、暗礁に乗り上げてしまっている。
何の権限も力も地位もない普通の日本人の私たちに温暖化をストップさせるために一体何ができるというのだろうか。私たちは炭素の化身と名乗る少女の話しを聞きながら、なにもできない自分たちに無力感を感じ、ただただ当惑するばかりだった。

エコツーリズム:エコツーリズム

(Eco-Tourism)自然環境や文化などに負担をかけずに旅行をすること。地域固有の歴史文化を保持しながら、地域振興への貢献を目的とする、持続可能な旅の新しいかたち。エコツーリズムの考え方は、 1980年代に国連環境計画(UNEP)、国際自然保護連合(IUCN)、世界自然保護基金(WWF)が、「世界環境戦略」の中で、「持続可能な開発」を提唱したことに端を発する。先進国の「マスツーリズム」が、発展途上国の自然環境などに負荷を与えていることが指摘され、それに対峙する概念として「エコツーリズム」が生まれたのである。もともと発展途上国の自然保護のための資金調達手法として導入されたエコツーリズムは、自然志向の強まる旅行者のニーズを満たしながら、環境と経済を両立させる持続可能な観光の領域のひとつとして、広く先進国でも展開されている。日本でも 2003年 11月、「エコツーリズム推進会議」が新設され、知床、白神、富士山、南紀・熊野、屋久島など 13カ所のエコツーリズム推進モデル地区が選定されるなど、エコツーリズムの普及と定着が図られている。世界遺産や環境問題への関心の高まりをうけて、旅行会社が催行する自然・文化体験型の、エコツアーも増加傾向にある。身近な小川の生態、郷土の歴史、文化、伝統などを地元のガイドとともに学びながら旅する、新しい旅のかたちも生まれている。

グリーンキー

熱帯雨林:ねったいうりん

熱帯、亜熱帯地方の植物群系は熱帯多雨林、亜熱帯多雨林、雨緑樹林に大別されるが、その中の熱帯多雨林のことを指す。森林は常緑樹からなり、年間を通じて高温多雨、降雨量が 2000mm 以上の東南アジアや中南米、中部アフリカなどに見られる。そこに生息する生物種は、地球上の全生物種の半数以上に上るといわれる。また、熱帯多雨林は大気中に含まれる酸素の 1/3以上を供給していると考えられている。

特になし

原生林:げんせいりん

人間の手の入らない林野のこと。日本では屋久島の一部や白神山地の一部など、そうした土地は少ない。林野の保全形態は各国の自然保護の意識を知る上では非常に重要な視点である。アメリカは、自然保護を原生林など手付かずの自然を残すことに焦点を当ててきたし、イギリスでは景観美としての自然にウェートがおかれてきた。しかし、国土や自然環境の異なる日本においては、里山や棚田など、自然に手を加えながら多様な生態系を維持しようとしたり、景観を維持しようとしたりしてきた。北山杉など美林という言葉に代表されるように、手を加えながら森林の保全に努めてきた。このような人間の手を加えた森林のことを原生林に対応して「天然林」という。

里山、白神山地、ナショナル・パーク、屋久島

熱帯雨林:ねったいうりん

熱帯、亜熱帯地方の植物群系は熱帯多雨林、亜熱帯多雨林、雨緑樹林に大別されるが、その中の熱帯多雨林のことを指す。森林は常緑樹からなり、年間を通じて高温多雨、降雨量が 2000mm 以上の東南アジアや中南米、中部アフリカなどに見られる。そこに生息する生物種は、地球上の全生物種の半数以上に上るといわれる。また、熱帯多雨林は大気中に含まれる酸素の 1/3以上を供給していると考えられている。

特になし

エコツーリズム:エコツーリズム

(Eco-Tourism)自然環境や文化などに負担をかけずに旅行をすること。地域固有の歴史文化を保持しながら、地域振興への貢献を目的とする、持続可能な旅の新しいかたち。エコツーリズムの考え方は、 1980年代に国連環境計画(UNEP)、国際自然保護連合(IUCN)、世界自然保護基金(WWF)が、「世界環境戦略」の中で、「持続可能な開発」を提唱したことに端を発する。先進国の「マスツーリズム」が、発展途上国の自然環境などに負荷を与えていることが指摘され、それに対峙する概念として「エコツーリズム」が生まれたのである。もともと発展途上国の自然保護のための資金調達手法として導入されたエコツーリズムは、自然志向の強まる旅行者のニーズを満たしながら、環境と経済を両立させる持続可能な観光の領域のひとつとして、広く先進国でも展開されている。日本でも 2003年 11月、「エコツーリズム推進会議」が新設され、知床、白神、富士山、南紀・熊野、屋久島など 13カ所のエコツーリズム推進モデル地区が選定されるなど、エコツーリズムの普及と定着が図られている。世界遺産や環境問題への関心の高まりをうけて、旅行会社が催行する自然・文化体験型の、エコツアーも増加傾向にある。身近な小川の生態、郷土の歴史、文化、伝統などを地元のガイドとともに学びながら旅する、新しい旅のかたちも生まれている。

グリーンキー

エコツーリズム:エコツーリズム

(Eco-Tourism)自然環境や文化などに負担をかけずに旅行をすること。地域固有の歴史文化を保持しながら、地域振興への貢献を目的とする、持続可能な旅の新しいかたち。エコツーリズムの考え方は、 1980年代に国連環境計画(UNEP)、国際自然保護連合(IUCN)、世界自然保護基金(WWF)が、「世界環境戦略」の中で、「持続可能な開発」を提唱したことに端を発する。先進国の「マスツーリズム」が、発展途上国の自然環境などに負荷を与えていることが指摘され、それに対峙する概念として「エコツーリズム」が生まれたのである。もともと発展途上国の自然保護のための資金調達手法として導入されたエコツーリズムは、自然志向の強まる旅行者のニーズを満たしながら、環境と経済を両立させる持続可能な観光の領域のひとつとして、広く先進国でも展開されている。日本でも 2003年 11月、「エコツーリズム推進会議」が新設され、知床、白神、富士山、南紀・熊野、屋久島など 13カ所のエコツーリズム推進モデル地区が選定されるなど、エコツーリズムの普及と定着が図られている。世界遺産や環境問題への関心の高まりをうけて、旅行会社が催行する自然・文化体験型の、エコツアーも増加傾向にある。身近な小川の生態、郷土の歴史、文化、伝統などを地元のガイドとともに学びながら旅する、新しい旅のかたちも生まれている。

グリーンキー

エコツーリズム:エコツーリズム

(Eco-Tourism)自然環境や文化などに負担をかけずに旅行をすること。地域固有の歴史文化を保持しながら、地域振興への貢献を目的とする、持続可能な旅の新しいかたち。エコツーリズムの考え方は、 1980年代に国連環境計画(UNEP)、国際自然保護連合(IUCN)、世界自然保護基金(WWF)が、「世界環境戦略」の中で、「持続可能な開発」を提唱したことに端を発する。先進国の「マスツーリズム」が、発展途上国の自然環境などに負荷を与えていることが指摘され、それに対峙する概念として「エコツーリズム」が生まれたのである。もともと発展途上国の自然保護のための資金調達手法として導入されたエコツーリズムは、自然志向の強まる旅行者のニーズを満たしながら、環境と経済を両立させる持続可能な観光の領域のひとつとして、広く先進国でも展開されている。日本でも 2003年 11月、「エコツーリズム推進会議」が新設され、知床、白神、富士山、南紀・熊野、屋久島など 13カ所のエコツーリズム推進モデル地区が選定されるなど、エコツーリズムの普及と定着が図られている。世界遺産や環境問題への関心の高まりをうけて、旅行会社が催行する自然・文化体験型の、エコツアーも増加傾向にある。身近な小川の生態、郷土の歴史、文化、伝統などを地元のガイドとともに学びながら旅する、新しい旅のかたちも生まれている。

グリーンキー

ライフスタイル:ライフスタイル

ある社会や集団での全成員が共有する生活様式や生活の営み方であり、その中の個人の生き方をトータルに規定するようになった認識と行動の枠組みを指す。単に個人の生き方や生活の様式だけでなく、ある種の個人の生活に関わる規範ともなっている。それだけに単なる流行やファッション以上の影響を生活にも与える。その上、個人の社会経済的な地位を表わすものにもなっている。日本の高度成長期に見られるように、生活に関わる規範が資源を浪費するものや、贅沢を追及するものを望ましいとするなら、ライフスタイルは環境問題を悪化させる要因ともなる。そのため、生活の様式と規範の中に環境への配慮を埋め込まないと持続可能な社会の構築は不可能である。近年のLOHASやスローライフなど、環境問題を意識したライフスタイルの登場は、持続可能な社会の成否に大きな影響がある。

スローライフ、生活環境主義、生活知、日常生活論、ロハス

エコツーリズム:エコツーリズム

(Eco-Tourism)自然環境や文化などに負担をかけずに旅行をすること。地域固有の歴史文化を保持しながら、地域振興への貢献を目的とする、持続可能な旅の新しいかたち。エコツーリズムの考え方は、 1980年代に国連環境計画(UNEP)、国際自然保護連合(IUCN)、世界自然保護基金(WWF)が、「世界環境戦略」の中で、「持続可能な開発」を提唱したことに端を発する。先進国の「マスツーリズム」が、発展途上国の自然環境などに負荷を与えていることが指摘され、それに対峙する概念として「エコツーリズム」が生まれたのである。もともと発展途上国の自然保護のための資金調達手法として導入されたエコツーリズムは、自然志向の強まる旅行者のニーズを満たしながら、環境と経済を両立させる持続可能な観光の領域のひとつとして、広く先進国でも展開されている。日本でも 2003年 11月、「エコツーリズム推進会議」が新設され、知床、白神、富士山、南紀・熊野、屋久島など 13カ所のエコツーリズム推進モデル地区が選定されるなど、エコツーリズムの普及と定着が図られている。世界遺産や環境問題への関心の高まりをうけて、旅行会社が催行する自然・文化体験型の、エコツアーも増加傾向にある。身近な小川の生態、郷土の歴史、文化、伝統などを地元のガイドとともに学びながら旅する、新しい旅のかたちも生まれている。

グリーンキー

野生動物:やせいどうぶつ

原生林など人間社会と隔絶された領域に生息していて、その生活が人間に依存していない動物を指す。しかし、人間の自然保護という活動のもとでは、直接、間接的に人間社会と関わりが生まれるため、厳密な意味での野生動物は存在し難い。

特になし

熱帯雨林:ねったいうりん

熱帯、亜熱帯地方の植物群系は熱帯多雨林、亜熱帯多雨林、雨緑樹林に大別されるが、その中の熱帯多雨林のことを指す。森林は常緑樹からなり、年間を通じて高温多雨、降雨量が 2000mm 以上の東南アジアや中南米、中部アフリカなどに見られる。そこに生息する生物種は、地球上の全生物種の半数以上に上るといわれる。また、熱帯多雨林は大気中に含まれる酸素の 1/3以上を供給していると考えられている。

特になし

生物多様性:せいぶつたようせい

生物は数多くの種に分化し、 35億年を超える進化の歴史を経てつくられてきた。生物のこのような時間空間的に多様化したありさまを生物多様性という。地球上には、名前がつけられているものだけでも 200万種、未確認のものを合わせると、その数倍から十数倍の生物が生育しているとみられている。生態学的には、生態系の多様性、種の多様性、遺伝的多様性は生態系の安定に寄与するとされ、保全が求められている。

特になし

野生動物:やせいどうぶつ

原生林など人間社会と隔絶された領域に生息していて、その生活が人間に依存していない動物を指す。しかし、人間の自然保護という活動のもとでは、直接、間接的に人間社会と関わりが生まれるため、厳密な意味での野生動物は存在し難い。

特になし

熱帯雨林:ねったいうりん

熱帯、亜熱帯地方の植物群系は熱帯多雨林、亜熱帯多雨林、雨緑樹林に大別されるが、その中の熱帯多雨林のことを指す。森林は常緑樹からなり、年間を通じて高温多雨、降雨量が 2000mm 以上の東南アジアや中南米、中部アフリカなどに見られる。そこに生息する生物種は、地球上の全生物種の半数以上に上るといわれる。また、熱帯多雨林は大気中に含まれる酸素の 1/3以上を供給していると考えられている。

特になし

地球温暖化:ちきゅうおんだんか

地球表面の温度が二酸化炭素などの温室効果ガスの増加により上昇していく現象。IPCC の第三次報告書では 2100年までに気温は 1.4℃から 5.8℃上昇すると結論付けている。地球の気温が上昇する原因は、人間活動から排出される二酸化炭素、メタンなど温室効果ガスが大気中で増加したためとされる。温室効果ガスの排出量増加とともに、二酸化炭素の主要な吸収源である熱帯雨林の減少が二酸化炭素の増加に拍車をかけている。気温の上昇による地球環境への影響は、海水面の上昇、異常気象の頻発や生態系の変化などが考えられ研究が進められている。また、人間活動においても、マラリアの拡大や農作物の収穫量の減少、国土の消滅など計り知れない影響が懸念されている。主要な温室効果ガスである二酸化炭素の排出量削減を目標として 1997年に京都で開催された COP3において温室効果ガス削減のための数値目標を定めた京都議定書が採択され、 2005年のロシアの批准により発効した。日本は 6%の削減目標の達成を目指し、地球温暖化対策推進大綱を制定し削減を進めている。

温室効果ガス、京都議定書、二酸化炭素、チームマイナス 6%、 COP3、 IPCC

ツバル:ツバル

(Tuvalu)オーストラリアの北東に位置するオセアニア州の国。9つのさんご礁の島からなる。面積 26km2、人口約 10000人。イギリス連邦内の立憲君主国。鉱物資源に恵まれず土地はやせ農業にも適さず水も乏しい。このため経済的には貧しく国連の最貧国リストに記載されている。ツバルは国土の最高海抜が 5m と低く地球温暖化による海面上昇による国土損失の危機に瀕している。近年、潮位の高いときに地中から海水が上昇し畑に被害を及ぼし飲料水の井戸も海水の混入が進んでおり問題は深刻化している。また、海水面の上昇により海岸侵食が進み国土が減少している。2004年には高潮が発生し空港などを含む島の大部分が浸水した。この状況を鑑み、ツバル政府は 2001年に海面上昇が起こった場合の島から移住するとの生命を発表、ニュージーランド政府との協議を行い、ニュージーランド政府は移民を受け入れている。しかし、オーストラリア政府は海面上昇が見られず温暖化と海面上昇、ツバルの消滅との因果関係が科学的に証明されないとして移住を拒否している。

特になし

温暖化:おんだんか

特になし

地球温暖化

ツバル:ツバル

(Tuvalu)オーストラリアの北東に位置するオセアニア州の国。9つのさんご礁の島からなる。面積 26km2、人口約 10000人。イギリス連邦内の立憲君主国。鉱物資源に恵まれず土地はやせ農業にも適さず水も乏しい。このため経済的には貧しく国連の最貧国リストに記載されている。ツバルは国土の最高海抜が 5m と低く地球温暖化による海面上昇による国土損失の危機に瀕している。近年、潮位の高いときに地中から海水が上昇し畑に被害を及ぼし飲料水の井戸も海水の混入が進んでおり問題は深刻化している。また、海水面の上昇により海岸侵食が進み国土が減少している。2004年には高潮が発生し空港などを含む島の大部分が浸水した。この状況を鑑み、ツバル政府は 2001年に海面上昇が起こった場合の島から移住するとの生命を発表、ニュージーランド政府との協議を行い、ニュージーランド政府は移民を受け入れている。しかし、オーストラリア政府は海面上昇が見られず温暖化と海面上昇、ツバルの消滅との因果関係が科学的に証明されないとして移住を拒否している。

特になし

熱帯雨林:ねったいうりん

熱帯、亜熱帯地方の植物群系は熱帯多雨林、亜熱帯多雨林、雨緑樹林に大別されるが、その中の熱帯多雨林のことを指す。森林は常緑樹からなり、年間を通じて高温多雨、降雨量が 2000mm 以上の東南アジアや中南米、中部アフリカなどに見られる。そこに生息する生物種は、地球上の全生物種の半数以上に上るといわれる。また、熱帯多雨林は大気中に含まれる酸素の 1/3以上を供給していると考えられている。

特になし

二酸化炭素:にさんかたんそ

(carbon dioxide)炭素の酸化物で炭素原子一個に酸素原子二個が結合した物質で常温常圧下では気体である。大気中に約 0.03%含まれる。水に溶けやすく溶液は炭酸と呼ばれ弱酸性を示す。常温では液体にならず-79℃で昇華して固体のドライアイスとなる。炭素を含む物質を燃やすことや動植物が呼吸することなどで発生する。植物は大気中の二酸化炭素を光合成によって有機物として固定する。二酸化炭素は、温室効果ガスとして働き大気中に微量に含まれることで地球の平均気温を 15℃前後に保つ重要な役割を有している。産業革命以前の二酸化炭素濃度は 0.028%であったものが現在は 0.037%へ上昇している。これは、自然の炭素循環に含まれない化石燃料の大量消費により二酸化炭素の放出が急速に増大したことに起因する。化石燃料の消費とともに熱帯林などでの森林資源の大量伐採は、二酸化炭素の吸収源の減少になり二酸化炭素濃度の上昇に寄与している。二酸化炭素の温室効果は、メタンなどよりも小さいものの放出量が全世界で膨大であることから地球温暖化の最大の要因であるとされる。1997年には各国の二酸化炭素排出量の削減目標を示した京都議定書が発行した。大気中の二酸化炭素濃度を減少させる方法には、排出量の削減が一番であるが積極的な植林により森林により二酸化炭素を固定することも効果的である。また、人工的に二酸化炭素を地中や深海の海水などに固定する技術が研究されている。

地球温暖化、温室効果、メタン

二酸化炭素:にさんかたんそ

(carbon dioxide)炭素の酸化物で炭素原子一個に酸素原子二個が結合した物質で常温常圧下では気体である。大気中に約 0.03%含まれる。水に溶けやすく溶液は炭酸と呼ばれ弱酸性を示す。常温では液体にならず-79℃で昇華して固体のドライアイスとなる。炭素を含む物質を燃やすことや動植物が呼吸することなどで発生する。植物は大気中の二酸化炭素を光合成によって有機物として固定する。二酸化炭素は、温室効果ガスとして働き大気中に微量に含まれることで地球の平均気温を 15℃前後に保つ重要な役割を有している。産業革命以前の二酸化炭素濃度は 0.028%であったものが現在は 0.037%へ上昇している。これは、自然の炭素循環に含まれない化石燃料の大量消費により二酸化炭素の放出が急速に増大したことに起因する。化石燃料の消費とともに熱帯林などでの森林資源の大量伐採は、二酸化炭素の吸収源の減少になり二酸化炭素濃度の上昇に寄与している。二酸化炭素の温室効果は、メタンなどよりも小さいものの放出量が全世界で膨大であることから地球温暖化の最大の要因であるとされる。1997年には各国の二酸化炭素排出量の削減目標を示した京都議定書が発行した。大気中の二酸化炭素濃度を減少させる方法には、排出量の削減が一番であるが積極的な植林により森林により二酸化炭素を固定することも効果的である。また、人工的に二酸化炭素を地中や深海の海水などに固定する技術が研究されている。

地球温暖化、温室効果、メタン

地球温暖化:ちきゅうおんだんか

地球表面の温度が二酸化炭素などの温室効果ガスの増加により上昇していく現象。IPCC の第三次報告書では 2100年までに気温は 1.4℃から 5.8℃上昇すると結論付けている。地球の気温が上昇する原因は、人間活動から排出される二酸化炭素、メタンなど温室効果ガスが大気中で増加したためとされる。温室効果ガスの排出量増加とともに、二酸化炭素の主要な吸収源である熱帯雨林の減少が二酸化炭素の増加に拍車をかけている。気温の上昇による地球環境への影響は、海水面の上昇、異常気象の頻発や生態系の変化などが考えられ研究が進められている。また、人間活動においても、マラリアの拡大や農作物の収穫量の減少、国土の消滅など計り知れない影響が懸念されている。主要な温室効果ガスである二酸化炭素の排出量削減を目標として 1997年に京都で開催された COP3において温室効果ガス削減のための数値目標を定めた京都議定書が採択され、 2005年のロシアの批准により発効した。日本は 6%の削減目標の達成を目指し、地球温暖化対策推進大綱を制定し削減を進めている。

温室効果ガス、京都議定書、二酸化炭素、チームマイナス 6%、 COP3、 IPCC

温暖化:おんだんか

特になし

地球温暖化

温暖化:おんだんか

特になし

地球温暖化

異常気象:いじょうきしょう

人が一生のうちでまれにしか経験しないような気象現象で社会的、経済的に大きな被害を与える大雨、強風、干ばつ、冷夏などがある。気象庁ではある場所で 30年に一回程度発生する現象とし、世界気象機関では月平均気温や月平均降水量が過去 30年以上の期間に観測されなかったほど偏った天候を異常気象としている。異常気象による大きな被害が出た例としては 1993年に日本でコメの不作をもたらした冷夏や 2003年にパリで熱中症による死者を出した熱波がある。気象庁の調査では 1998年以降日本は異常高温が多発し熱中症患者の増加が確認されている。都市部における局地的な集中豪雨の増加もみられる。異常気象を発生させる原因は、地球温暖化やオゾンホールの拡大、エルニーニョ、 ENSO 、偏西風の蛇行などが考えられているが明らかではない。都市部における集中豪雨の増加や熱帯夜の増加はヒートアイランド現象に起因すると考えられている。

熱帯夜、干ばつ、ヒートアイランド現象、エルニーニョ、 ENSO 、集中豪雨

温暖化:おんだんか

特になし

地球温暖化

地球温暖化:ちきゅうおんだんか

地球表面の温度が二酸化炭素などの温室効果ガスの増加により上昇していく現象。IPCC の第三次報告書では 2100年までに気温は 1.4℃から 5.8℃上昇すると結論付けている。地球の気温が上昇する原因は、人間活動から排出される二酸化炭素、メタンなど温室効果ガスが大気中で増加したためとされる。温室効果ガスの排出量増加とともに、二酸化炭素の主要な吸収源である熱帯雨林の減少が二酸化炭素の増加に拍車をかけている。気温の上昇による地球環境への影響は、海水面の上昇、異常気象の頻発や生態系の変化などが考えられ研究が進められている。また、人間活動においても、マラリアの拡大や農作物の収穫量の減少、国土の消滅など計り知れない影響が懸念されている。主要な温室効果ガスである二酸化炭素の排出量削減を目標として 1997年に京都で開催された COP3において温室効果ガス削減のための数値目標を定めた京都議定書が採択され、 2005年のロシアの批准により発効した。日本は 6%の削減目標の達成を目指し、地球温暖化対策推進大綱を制定し削減を進めている。

温室効果ガス、京都議定書、二酸化炭素、チームマイナス 6%、 COP3、 IPCC

二酸化炭素:にさんかたんそ

(carbon dioxide)炭素の酸化物で炭素原子一個に酸素原子二個が結合した物質で常温常圧下では気体である。大気中に約 0.03%含まれる。水に溶けやすく溶液は炭酸と呼ばれ弱酸性を示す。常温では液体にならず-79℃で昇華して固体のドライアイスとなる。炭素を含む物質を燃やすことや動植物が呼吸することなどで発生する。植物は大気中の二酸化炭素を光合成によって有機物として固定する。二酸化炭素は、温室効果ガスとして働き大気中に微量に含まれることで地球の平均気温を 15℃前後に保つ重要な役割を有している。産業革命以前の二酸化炭素濃度は 0.028%であったものが現在は 0.037%へ上昇している。これは、自然の炭素循環に含まれない化石燃料の大量消費により二酸化炭素の放出が急速に増大したことに起因する。化石燃料の消費とともに熱帯林などでの森林資源の大量伐採は、二酸化炭素の吸収源の減少になり二酸化炭素濃度の上昇に寄与している。二酸化炭素の温室効果は、メタンなどよりも小さいものの放出量が全世界で膨大であることから地球温暖化の最大の要因であるとされる。1997年には各国の二酸化炭素排出量の削減目標を示した京都議定書が発行した。大気中の二酸化炭素濃度を減少させる方法には、排出量の削減が一番であるが積極的な植林により森林により二酸化炭素を固定することも効果的である。また、人工的に二酸化炭素を地中や深海の海水などに固定する技術が研究されている。

地球温暖化、温室効果、メタン

温暖化:おんだんか

特になし

地球温暖化

光合成:こうごうせい

植物が光のエネルギーによって大気中の二酸化炭素と水から有機物である炭水化物を合成すること。これによって二酸化炭素は固定され、酸素が発生する。光合成細菌の場合、光エネルギーによって二酸化炭素の固定を行うが、酸素は発生しない。1年間に地球上の陸上植物が光合成により固定する炭素の量は約 5.5× 1010トンで、海洋植物によるものが約 3.5× 1010トンと推定されている。

特になし

地球温暖化:ちきゅうおんだんか

地球表面の温度が二酸化炭素などの温室効果ガスの増加により上昇していく現象。IPCC の第三次報告書では 2100年までに気温は 1.4℃から 5.8℃上昇すると結論付けている。地球の気温が上昇する原因は、人間活動から排出される二酸化炭素、メタンなど温室効果ガスが大気中で増加したためとされる。温室効果ガスの排出量増加とともに、二酸化炭素の主要な吸収源である熱帯雨林の減少が二酸化炭素の増加に拍車をかけている。気温の上昇による地球環境への影響は、海水面の上昇、異常気象の頻発や生態系の変化などが考えられ研究が進められている。また、人間活動においても、マラリアの拡大や農作物の収穫量の減少、国土の消滅など計り知れない影響が懸念されている。主要な温室効果ガスである二酸化炭素の排出量削減を目標として 1997年に京都で開催された COP3において温室効果ガス削減のための数値目標を定めた京都議定書が採択され、 2005年のロシアの批准により発効した。日本は 6%の削減目標の達成を目指し、地球温暖化対策推進大綱を制定し削減を進めている。

温室効果ガス、京都議定書、二酸化炭素、チームマイナス 6%、 COP3、 IPCC

ツバル:ツバル

(Tuvalu)オーストラリアの北東に位置するオセアニア州の国。9つのさんご礁の島からなる。面積 26km2、人口約 10000人。イギリス連邦内の立憲君主国。鉱物資源に恵まれず土地はやせ農業にも適さず水も乏しい。このため経済的には貧しく国連の最貧国リストに記載されている。ツバルは国土の最高海抜が 5m と低く地球温暖化による海面上昇による国土損失の危機に瀕している。近年、潮位の高いときに地中から海水が上昇し畑に被害を及ぼし飲料水の井戸も海水の混入が進んでおり問題は深刻化している。また、海水面の上昇により海岸侵食が進み国土が減少している。2004年には高潮が発生し空港などを含む島の大部分が浸水した。この状況を鑑み、ツバル政府は 2001年に海面上昇が起こった場合の島から移住するとの生命を発表、ニュージーランド政府との協議を行い、ニュージーランド政府は移民を受け入れている。しかし、オーストラリア政府は海面上昇が見られず温暖化と海面上昇、ツバルの消滅との因果関係が科学的に証明されないとして移住を拒否している。

特になし

台風:たいふう

特になし

ねったいていきあつ【熱帯低気圧】

異常気象:いじょうきしょう

人が一生のうちでまれにしか経験しないような気象現象で社会的、経済的に大きな被害を与える大雨、強風、干ばつ、冷夏などがある。気象庁ではある場所で 30年に一回程度発生する現象とし、世界気象機関では月平均気温や月平均降水量が過去 30年以上の期間に観測されなかったほど偏った天候を異常気象としている。異常気象による大きな被害が出た例としては 1993年に日本でコメの不作をもたらした冷夏や 2003年にパリで熱中症による死者を出した熱波がある。気象庁の調査では 1998年以降日本は異常高温が多発し熱中症患者の増加が確認されている。都市部における局地的な集中豪雨の増加もみられる。異常気象を発生させる原因は、地球温暖化やオゾンホールの拡大、エルニーニョ、 ENSO 、偏西風の蛇行などが考えられているが明らかではない。都市部における集中豪雨の増加や熱帯夜の増加はヒートアイランド現象に起因すると考えられている。

熱帯夜、干ばつ、ヒートアイランド現象、エルニーニョ、 ENSO 、集中豪雨

温暖化:おんだんか

特になし

地球温暖化

化石燃料:かせきねんりょう

(fossil fuel)石油、石炭、天然ガスなど地中に埋蔵されている燃料資源の総称で、石油はプランクトンなどが高圧によって変化し、石炭は数百万年以上前の植物が地中に埋没して炭化、天然ガスは古代の動植物が土中に堆積して生成されたものであるという説から化石燃料と呼ばれている。化石燃料は、輸送や貯蔵が容易であることや大量のエネルギーが取り出せることなどから使用量が急増し、これらの燃料は燃やすと二酸化炭素(CO

1次エネルギー、石油、無機起源説

温暖化:おんだんか

特になし

地球温暖化

ライフスタイル:ライフスタイル

ある社会や集団での全成員が共有する生活様式や生活の営み方であり、その中の個人の生き方をトータルに規定するようになった認識と行動の枠組みを指す。単に個人の生き方や生活の様式だけでなく、ある種の個人の生活に関わる規範ともなっている。それだけに単なる流行やファッション以上の影響を生活にも与える。その上、個人の社会経済的な地位を表わすものにもなっている。日本の高度成長期に見られるように、生活に関わる規範が資源を浪費するものや、贅沢を追及するものを望ましいとするなら、ライフスタイルは環境問題を悪化させる要因ともなる。そのため、生活の様式と規範の中に環境への配慮を埋め込まないと持続可能な社会の構築は不可能である。近年のLOHASやスローライフなど、環境問題を意識したライフスタイルの登場は、持続可能な社会の成否に大きな影響がある。

スローライフ、生活環境主義、生活知、日常生活論、ロハス

化石燃料:かせきねんりょう

(fossil fuel)石油、石炭、天然ガスなど地中に埋蔵されている燃料資源の総称で、石油はプランクトンなどが高圧によって変化し、石炭は数百万年以上前の植物が地中に埋没して炭化、天然ガスは古代の動植物が土中に堆積して生成されたものであるという説から化石燃料と呼ばれている。化石燃料は、輸送や貯蔵が容易であることや大量のエネルギーが取り出せることなどから使用量が急増し、これらの燃料は燃やすと二酸化炭素(CO

1次エネルギー、石油、無機起源説

温暖化:おんだんか

特になし

地球温暖化

温暖化:おんだんか

特になし

地球温暖化

 
 
 
©2012 tadahiro mitsuhashi