4章 和田ハルカのケチケチ報告

宇沢教授の環境レクチャーの後、5人は炭素姫救援のためにそれぞれが何をすべきかについて話し合った。その結果、各人が関心のあるテーマについて報告し、デスカッションすることで、理論武装することになった。まず、学生の和田ハルカは、身の回りの日常生活からのケチケチ作戦、大倉完良が官製エコキャンペーン、湯川雫が省エネ機器と見える化運動、野口一郎が太陽の恵についてそれぞれ調べ、報告することになった。
今日はその第1回目。ハルカが報告する。宇沢教授のレクチャーの時と同じように、質問や感想があれば、その都度、自由に意見を出し合うことを確認した。皆はハルカを囲むようにして会議室のテーブルに着いた。ハルカはパワーポイントを使って説明するため、事前に資料を用意し皆に配っていた。

ハチドリの話を知っていますか

多少緊張気味な表情で、ハルカが話し始めた。
「炭素姫救援のためには、 CO2の排出を如何に抑えていくかが私たち救援隊の目的です。そのためには、大きく3つの方法が考えられます。一つは、私たちの意識革命、二つ目は新エネ、省エネ推進のためのイノベーション、三つ目が CO2削減をしやすくするための新しい制度づくりです。このうち、私は、最初の意識革命の必要性について報告し、皆さんのご意見を伺いたいと思います」
普段、ちょっとおどけた表情で皆を笑わせ、その場の雰囲気を和ませてくれるハルカの大人びた話し方に、みんな「おやっ」という気持ちになって彼女を見つめた。
「皆さんは、ハチドリの話を聞いたことがありますか。
アマゾンの先住民の間に伝わる神話です。
ある時、アマゾンの森が燃えていました。大きくて強い動物は我先に森から逃げ出しました。しかし小さなハチドリ一羽だけがそこに残りました。そのハチドリは水場からクチバシに水滴を含んで、燃えている森の上から落としました。そしてまた水場に戻り、水を含んで火事場の森に飛んで行き落とします。その繰り返しを見て、大きくて強い動物たちは、『そんなことをして森の火が消えるとでも思っているのか』と馬鹿にして笑いました。
ハチドリは、答えました。『私は、私にできることをしているだけです』と。皆さんはこの話を聞いてどんな感想をお持ちになりますか」とハルカは私たちに質問を投げてきた。
「とても、素敵な話だけど、ハチドリのように行動できる人はどのくらいいるのかしら」と雫が逆に疑問を返した。

子どもたちは目を輝かすが、大学生は冷めているよ

「私は大学で、仲間と一緒に CO2削減のため省エネキャンペーンをやっています。年に数回、大学近くの小学校に出向いて環境についての出前講義もしています。生徒は5年生、6年生が中心ですが、ハチドリの話をして、あなた達は、ハチドリの行為をどう思うと聞くと、とても感激した、私もハチドリのような人になりたいと目を輝かせる子供がたくさんいます。これに対して、大学の友人の多くの反応は逆です。ハチドリの行為は理解できるが、しょせん、自己満足に過ぎないのではないかと。大学内の省エネキャンペーンについても、温暖化はグローバル規模なので、一大学内での取り組みには限界がある。大海の一滴ほどの効果も期待できない。無駄なことはやりたくない、といった反応です。だからキャンペーンの仲間は中々増えません」
「なるほど。小学生の場合は、素直にハチドリの行為に感激するわけだが、大学生になると冷めてしまって、行為そのものがすばらしくても、効果がなければ評価しない、だから汗も流したくないとなる。良く言えば現実主義、悪く言えば損得勘定でしか行動しないというのが現代学生気質なのかな」と一郎が感想を述べた。
「今の学生は、色々文句はいうが、中々行動に踏み出さないという話をよく聞くよ。行動したくない、汗を流したくない理由として、一人だけでやってもむなしい、効果がないことにエネルギーを使いたくないなどもっともらしい御託を並べられると、確かにしらけてしまうね」と完良が言った。

「99対1の原則」の実践者たれ

「宇沢先生はいかがですか」とハルカが話を私に振り向けてきた。
「ハチドリの話は、もちろん聞いたことがあるよ。やや視点が違うかも知れないが、私は学生に、「99対1の原則」の実践者たれ、とよく言っているんだ。
私は黒板に次のように書いた。

時代を変えるためにはまず自分が率先して変わる

99対1の世界
98対2の世界・・・・状況はほとんど動かず
95対5の世界・・・・かすかな光が見える
90対10の世界・・・時代は変わり始める

「いま、100人の人間からなる世界があったとします。この世界が停滞して早急に変革する必要が生じてきたとします。その場合、100人のうちの誰か一人が立ち上がり変革の必要を訴え、行動しなければなりません。その一人は他人の誰かではなく、自分でなくてはならない。まず自分が率先して変わる勇気を持つべきだ。そして踏み出す。これが「99対1の原則」です。
最初は一人でも、時代の追い風があれば、やがて仲間が少しずつ増えてきます。一人の賛同者が加われば。「98対2の世界」に変ります。この段階では、状況はほとんど変わりません。やがて賛同者が5人に増えれば、「95対5の世界」に変わります。5人が積極的に動き出すと、かすかに将来の展望が開けてきます。そして「90対10の世界」になると、確実にその世界を変えることができるようになります。
100人が住む世界で、100人すべてが変わらなければ、世界を変えることはできないと考えると、永遠に何も変わりません。100人のうち10人が変われば、時代を変えることができます。その10人の最初の一人が他のだれかではなく自分でなくてはならない。そのためには勇気がいります。しかし、自分が変わることで、その世界を変えることができるならば、それはすばらしいことではないかな。人間一度の人生、思い切って、やってみる価値があるのではないか、とそそのかしています。
ハチドリは「99対1の原則」のまさに実践者だと思うね」

ハチドリの精神を共有できないかな

ハルカが引き取った。
「最初に意識革命が必要だといいましたが、意識をどのように変えればよいのでしょうか。大きな時代の変化の中で、個人ができることなど高が知れている、大海の一滴のような無駄な努力はしたくないなどといった傍観者的考え方を改め、ハチドリのように、いま自分にできることを損得抜きでコツコツ続けることに生きがいを感じられるように私たちの意識を転換していくことだと思います。環境の授業で「Think Globally Act locally」(地球的視野で考え、足元から実行する)という言葉を学びました。なるほどそうだね、すばらしい言葉だねと思いました。自分がやっていることはささやかなことだが、もし、地球全体を映し出す鏡があれば、同じような試みをしている人たちが実は世界各地にたくさんいることが分かります。
中国にも、インドにもアフリカにも、そしてアメリカやヨーロッパにも・・・。自分のささやかな行為は孤立しているように見えるが、実はそうではなく、見えない糸でしっかり世界につながっている、そして同じ気持ちで頑張っている仲間が世界各地にいる。そう考えれば、勇気もわいてきます。インターネット時代です。それぞれの地で足を踏ん張り、腰をすえて、しっかりと草の根活動をしている人たちの国際的なネットワークも多数立ち上がっています。ハチドリの行為が、インターネットを通して世界と結び付くことができれば、炭素姫救援のためのスタート台になると思います」

地球益という新しい概念が必要だね

「それは、そうだね」と一郎がさっそく反応した。
「私たちが行動する場合、必ず行動基準があります。たとえば、企業は企業益、国家は国益の追求を基本にして行動します。身近な例でいえば個人益があります、自分のために、家族のためにを優先する行動です。戦後日本の高度成長期には、個人益、企業益、国益が一本の線上でつながっていたため、国民の間に一体感がありました。個人は自分のために懸命に働き、企業は企業益を積極的に追及し、国家は国益を損なわないように努力した。それらがプラスの相乗効果をあげて、国民生活を豊かな方向に導きました。今日よりも、明日、明日よりも明後日と時代が先に進むほど、豊かさが実感できるような夢がありました。「坂の上の雲」を目指して日本人は元気いっぱいでした。しかし地球の限界があらわになった現在、私たちには、新たな行動基準が見当たりません。これまでのように個人や企業、国家がそれぞれの利益を一方的に求めて行動すると、地球が壊れてしまう。そこで、これからは、地球益という新しい行動基準を国益や企業益、個人益の上位概念に格上げすることが望ましいと思います。地球は世界共通の公共財です。公共財の劣化を防ぐためには損か得かの次元で議論をすべきではない。健全な地球を次世代に引き継ぐために何がいま必要なのかを行動基準のど真ん中に置かなければならないと思います」
一郎はここぞとばかり自説を展開した。
「理想論として地球益を掲げ、広く世間に訴えていくことにボクも賛成だし異論はないね。だが、現実の壁は、ものすごく高いことも、認識しておかなければならない」と前置きして完良は次のように付け加えた。

ソフトクリームのように甘っちょろいのかな

地球温暖化対策の国際会議では、相変わらず、損した、得したといった国益中心の議論が繰り返し続けられているよ。途上国は先進国からいくらお金をせしめられるかに強い関心があるし、中国やインドなどの CO2の大量排出国は、厳しい削減目標を受け入れれば、せっかく軌道に乗ってきた経済発展を頓挫させてしまう、と思っている。先進国間でも、削減の基準年時をどこに置くかとか削減幅をどのように決めるかなど地球益から見れば、枝葉末節な問題をめぐって、意見が対立しています。しかも、エネルギー多消費型企業は、会議場に社員を送り込み、政府の交渉担当者に様々なロビー活動を展開して、企業益を損なうような決定をしないように様々なけん制をしています。
温暖化対策会議は元々地球益を守るための国際会議ですが、会議が始まると、地球益はいつも片隅に置き去られてしまいます。各国が地球益を前面に掲げ、温暖化対策に取り組めば炭素姫救援活動にも弾みがつくが、現実には難しい状態だ。政府代表として交渉に当たっている官僚の友人は、 CO2削減交渉は、国益そのものを争う交渉だ、地球益など甘っちょろい考え方など入り込む余地はまったくない、とけんもほろろに言い切っているよ。地球益が本気で議論される日は、「百年河清を待つ」のようなもので、非現実的だと指摘する者もいるよ」
「しかし、時代が変われば、人の考えも変わる。人の考えが変われば、時代はもっと大きくかわる。いま地球益がソフトクリームのように甘っちょろく、溶けやすく、実態がないような概念に見えるかもしれないが、温暖化の脅威がもっと身辺に迫ってくれば、一日で地球益が重視される時代になるかもしれない」と一郎が反論した。
議論がひとわたり終わった頃合いをみて、ハルカが新しいパワーポイントを映し出した。そこには次のように書いてあった。

炭素姫救援のため、ハチドリになろう

ハルカ一家のケチケチ生活

「次のテーマに移りたいと思います。ハチドリになったつもりで、日常生活の中で、私たちにできることはなんでしょうか。最初に私の最も身近な経験、和田家の省エネ生活をお話しします」といってハルカが話し始めた。
私の家は、典型的なケチケチ家族です。おばあちゃんがもったいない精神の持ち主で、無駄を目の敵にしていました。数年前に92歳で亡くなりましたが、その影響で父も母も徹底的なケチケチ人間です。ムダは罪悪、浪費は人間を堕落させると両親とも信じて疑いません。私も弟も、「もったいない」が口癖の一家に育ったために、小さい時からケチケチ生活が当たり前と思って育ちました。小学校、中学、高校、大学へと進む中で、我が家のケチケチ生活は、今の社会の中では、一般的ではなく、どうやら例外的な存在になってしまったような気がしています。衣類にしても文房具類にしても家電製品にしても、一度購入したものは、とことん使い切ることが当たり前で、使い捨てはご法度です。
母は今流の言葉でいえば、グリーンコンシューマーの草分け的な存在です。マニュアルづくりの得意なイギリス人が書いたグリーンコンシューマーの守るべき行動10原則が書いてある本をいち早く手に入れ、当時小学生だった私と弟に繰り返し丁寧に説明してくれたのを今でもはっきり覚えています。
  1. 必要なものを必要なだけ買う
  2. 使い捨て商品ではなく、長く使えるものを選ぶ
  3. 包装はないものを優先し、次に最小限のもの、容器は再利用できるものを選ぶ
  4. 作るとき、使うとき、捨てるとき、資源とエネルギー消費の少ないものを選ぶ
  5. 化学物質による環境汚染と健康への影響の少ないものを選ぶ
  6. 自然と生物多様性を損なわないものを選ぶ
  7. 近くで生産・製造されたものを選ぶ
  8. 作る人に公平な分配が保証されるものを選ぶ
  9. リサイクルされたもの、リサイクルシステムがあるものを選ぶ
  10. 環境問題に熱心に取り組み、環境情報を公開しているメーカーや店を選ぶ
実に分かりやすく、すぐにでも実行できる原則ばかりです。わが家では、この原則を忠実に守っています。最近はスーパーなどへ買い物に行く場合は、必ずエコバッグを持参し、レジ袋は一切もらいません。外に出かける時は、家族全員が水道水を入れたマイボトルを持参し、自動販売機はほとんど利用したことがありません。

自転車家族

中学校が遠かったため、雨の降る日など、朝の通学の時には、私と年子の弟を母が自動車で送ってくれました。また、週末の買い物で、郊外のショッピングセンターに行くときも、母の愛用のマイカーは便利でした。ある時、家族で温暖化問題について話し合いました。父が、日本の CO2排出量の約2割が輸送部門で、自動車の排出が輸送部門の9割を占めている、という新聞記事を皆に見せました。「私の愛車も、温暖化に貢献しているのね」と母が言った後、しばらく沈黙が続きました。
意を決したように弟が「それじゃあ、これからわが家は自動車を止めて自転車にしようか」と提案しました。便利な自動車を手放すことに対しては、さすがに未練もあり、その場では結論が出ませんでした。それから10日程経ったある日、母が「車を手放すことに決めたよ」とさっぱりした顔で言いました。
「あなた達2人も、もう車に頼らず、自転車で移動できる丈夫な子供に育ったからね」
母の決断に父も賛成しました。以来、わが家は自転車家族に転身しました。自転車家族になっても特に不便は感じませんでした。都会では、バス、鉄道、地下鉄など公共輸送手段が網の目のように張り巡らされているので、慣れてしまえば、結構便利です。自転車族になって間もなく、郊外のショッピングセンターまで4人で、40分ほど並んで走ったことは、今でも楽しい思い出になっています。
今通っている大学へは、最寄りの私鉄駅から歩いて20分ほどかかります。定期バスもありますし、駅の駐輪場を利用して、自転車通学の友達もたくさんいますが、私は往復歩くようにしています。健康にも良いですから・・・。雨の日も風の日も歩いています。

空気の二重窓の効果は抜群だよ

地方公務員の父は、母が自動車を手放したことに刺激をうけたのか、省エネ住宅づくりに果敢に挑み始めました。「自動車を持つと、自動車保有税など様々な税金がかかるし、車検やガソリン代もバカにならない。浮いたお金で、省エネ住宅に挑戦してみるか」というのが動機だったようです。政府の補助金をもらって、3.5kW の太陽光発電を早々と南側の屋根に設置しました。次いで, 居間の窓を二重窓にしました。外窓と内窓の空間を5センチほど開けただけですが、断熱効果がきわめて大きいことにびっくりしました。冬場は室内の暖気が外に漏れず、夏場は外の暖気が室内に入り込まないため、部屋の中の温度を年間通してほぼ一定に保つことができるようになりました。エアコンの使用量が大幅に減りました。昨夏は、いま流行の緑のカーテンに挑戦しました。ひょうたんとゴーヤの苗を買ってきてプランターに植えて、南側のガラス窓の下に置きました。竹柵に絡ませるようにすると、見る見るうちに大きく生長し、ガラス窓を覆い、屋根に達するほどになりました。植物の生長の速さに驚きましたが、緑のカーテンの効果は目覚しく、外と室内の温度差は4°C 近くになり、エアコンなしでひと夏を過ごすことができました。「してやったり」と父は誇らしげでした。
エアコンや冷蔵庫、カラーテレビなどの家電製品も、製品ごとに1時間当たりの電力消費量を計算して、こまめに電気代を節約するように家族が協力し、かなりの成果を挙げることができました。
母によると、わが家の電気代は、普通の家庭の3分の1以下ではないかね、と言っています。また、省エネ型の LED 電球も、来年には導入しよう、と家族で話し合っています。似たもの夫婦ですが、私はそんな両親を尊敬しています。
こう言ってハルカの家族報告は終わった。

ケチケチ遺伝子が引き継がれているんだね

「ハルカちゃんの家族は、いまどき、珍しいくらいの省エネ生活を実践して結果を出しており、すばらしいですね。苦痛を伴う省エネ活動は、長く続かないというけれど、ハルカちゃんのとこは省エネをゲーム感覚で楽しんでいるみたいね。どうしてそれができるのかしら」と雫が言った。
ハルカが答えようとすると、それを制し、「ちょっと、一言」と一郎が手を挙げ、発言した。
「ハルカ君の話を聞いて思ったんだが、家族の伝統力というのか、家族が代々引き継いできたその家の生活文化があり、その影響が大きいという気がしたよ。ケチケチ遺伝子といってもよいのかもしれないね。ハルカ君の家では、もったいない精神の権化のようなおばあちゃんと一緒に暮らして、そのケチケチ精神が親から子、子から孫へと3代にわたって引き継がれているんだね。昔は日本も大家族主義が普通でハルカ君の家のような家族構成が多かった。しかし東京のような都会では核家族が増えて、親子2代単位の生活が普通になった。住宅ローンの支払いに追われて、夫婦共稼ぎの家族が多く、仕事、仕事で忙しくて子供とゆっくり触れ合う時間など持てない。教育は学校にすべて任せっきりだ。一方、生活面では、自動車や家電製品が急速に普及し、利便性を求めて、各家庭が競うように新製品を買い求めた。クローゼットには、アウトウエアから下着類なで、たんすの肥やしといわれるほど衣類が詰まっている。その中には、一度着たきりで、二度と着ないものも少なくない。食料も、量り売り、ばら売りが姿を消し、プラスチックで包装した食料品、使い捨て商品が氾濫して、ごみの山を築き上げた。子供たちは学校から帰ると、エアコンと電気はつけっ放し、自分の部屋に閉じこもり、テレビやパソコンゲームに没頭する。こんな生活が定着してしまうと、省エネなんて意識は、どこかに消し飛んでしまうよね」

無頼な若者たちの振る舞い

「家族といるときは、和田家の生活はごく当たり前の生活だと思いますが、いったん外に出ると当たり前でなくなっちゃう。たとえば、大学のベンチで友達と昼食をとると、サンドウィッチの空き箱や飲み終わった紅茶のペットボトルをベンチの下に置いて、平気で歩き出す友達が多い。このことを一度皆で話し合ったことがあります。どうせ、後から大学の清掃員が片付けてくれるんでしょう。ゴミ箱まで持っていって捨てるのは、単なる自己満足に過ぎないんじゃないの」と反撃を受けて二の句が告げなかったとハルカ。
「そういえば、先日、朝の満員電車に座って、手鏡を出して化粧をしている若い女性がいた。化粧が終わると、今度はカップヌードルに持参した水筒からお湯を注いで、割り箸で食事を始めた。食事後、空になったカップヌードルや割り箸を座席の下に置いたまま下車してしまった。ここまでやられると、さすがに日本社会の公序良俗はどうなっちゃってるのと思わざるをえなかった」と完良。
「今の若者は、そういう、行為を格好いいとでも思っているのだろうか」と一郎。
「格好いいとか悪いという次元ではなくて、自分以外の人間は目に入らない、だから恥ずかしい行為だとも思わない。テレビゲームに熱中していると、周りの現実の世界が目に入らなくなり、バーチャルの世界と現実の世界とが重なってしまう。満員電車の中でも、そこにいる人間は自分だけ。他の人間は人間ではなく、自分と無縁のバーチャルな存在に過ぎなくなる。人間ではなく単なる物であれば、遠慮することもなく、恥ずかしいという感情も生じない。若い女性の行為には、時代が生み出した異常な精神状況が反映されているのではないかしら」と雫がハルカの意見を求めるように目を向けた。

小さく固まり、傷つくことが極端に怖い若者世代

「友達が極端に少ないのが、今の若者の特徴かも知れないわね。大学でも、上下関係が厳しい運動部には入らない。時間に束縛されるのが嫌で文化関連のサークル活動にも加わらない。セミナーなどの大学の行事にも消極的。授業を休んでも、ノートを貸してくれる友達もいない。2、3人の小さなグループで固まってしまい、その仲間が休むと、大学にきても、一人でぽつんとイヤホンをつけて音楽を聴いている。生活空間が極端に狭く、社会常識が身に付かず、電車の中の化粧や食事があまり褒められたことではないことを注意してくれる親も友人も教師もいない。今の若者は他人に干渉しないが、干渉もされたくない。小さい時から怒られたことがないので、傷つくことを極端に恐れている。何事にも消極的で、社会生活に不慣れな若者が増えているので、年配の人から見ると、社会常識を欠いた無頼の若者と見られてしまうのでしょうね。しかし彼らには悪気はないと思います」とハルカが言った。
彼女が指摘したように、社会現象にまったく興味を持たず、人付き合いが下手で、自分だけの狭い世界に閉じこもっている若者たちが増えていることは、私も日頃の授業を通して実感している。炭素姫救援のためには、彼らにも参加してもらわなければならない。彼らが本心から地球温暖化の脅威に耳を傾け、自らの意思で行動してもらうためにどう働きかけたらよいのだろうか。残念だが、その答えはまだ私にも分からない。だが大学で環境経済学を教え、日々学生と接触している私の経験からいえば、あくまで、まだそうした若者は少数派にとどまっており、若者の多数派は健全な良識派であるように思える。良識派の若者が、自分だけの狭い世界に引きこもっている仲間に働きかけることができれば、それが一番自然な気がする。

節電で2500万円浮かした大学もあるよ

先日、授業で行ったアンケート調査を見てあらためてそんな感じがした。アンケートでは、まず「地球環境問題という場合あなたは何をイメージするか」との問いに、70人の受講者の8割が「地球温暖化」と答えていた。次に「地球温暖化問題は緊急の課題だと思うか」との質問に対しては7割の学生が「そう思う」と答えている。
さらに「多少価格が高くても、環境配慮型製品を購入するか」の質問に対して、「3割以下なら買う」が約8割を占め、「買わない」の2割を断然引き離している。
私の授業を取る学生は比較的環境意識が高いのかもしれないが、全体としてみれば、極めて健全な姿のように思える。
みんな黙って私の話を聞いてくれた。

環境マニュアルに挑む

「私には、こんな経験もあります」とさらに私は続けた。
私の勤務する大学では、学生主導で国際環境規格、 ISO14001の認証を取得した。ISO (国際標準化機構)は、国や地域で異なる製品やサービスの規格・基準を世界共通のものにし、世界貿易を促進する目的で戦後間もなく設立された民間の国際機関で、本部はスイスにある。ISOは各規格を番号で呼んでおり、ISO14001シリーズは、そうした符番の慣行に従って命名された環境分野の国際規格である。
ISO14001とは、具体的には、環境マネジメントシステムの国際規格のことである。学校内の電力消費やごみを削減するためにはどうしたらよいか。まず電気についていえば、どの校舎、どの教室で一番使われているのか、二番目に使っているところはどこか、そして三番目は・・・と具体的に電気メーターで電力使用量の現状把握をする。ごみについても同様で発生源を細かく調べあげる。そのうえで、来年の電力消費やごみの排出量を今年と比べ、何%削減するかなどの目標を立てる。
次に目標を達成するため、どのような方法で削減したらよいかの計画(plan)を立て、計画に沿って実行(do)する。途中で計画通り実行されているかどうかを調べる(check)。計画通り実行されていれば、そのまま続行、上手くいっていなければその原因を突き詰め、必要な改善を施してして新たに目標達成に向けて取り組む(act)。このPDCAサイクルを繰り返しながら環境負荷を継続的に軽減していくための環境マニュアルを作成し、実行することがISO14001である。

1年間で2500万円、電気代が減ったよ

学生たちは2年がかりで、綿密なマニュアルをつくり、環境認証機関の厳密な審査をパスして ISO14001の認証を取得した。このマニュアルにしたがって、1年間学生が省エネ活動を行った。
「その結果、大学の1年間の電気代は、2500万円程度削減できた。授業が終わった後の教室の電気を消す、1階から2階へ教室を移動する時は、エレベーターを使わず歩く、冷暖房の設定温度を多少調整するなどの小さな行為を地道に積み重ねたわけだが、こんなにお金が節約できたのか、学生たちも想定外の成果にびっくりしていたよ」と私が言うと、
「学生さんたちには、大きな自信になったでしょうね」と雫が感想を述べた。
「ちりも積もれば山となるの良い例ですね」と言って、一郎が話を引き取った。

100万人のキャンドルナイトも楽しいね

「環境NGOが中心になって、夏至の日に夜8時から10時まで、一斉に明かりを消す100万人のキャンドルナイトトというキャンペーンがあります。03年から始まりましたが、年を経るにつれて、参加者が増え、今では日本全国で1000万人近くの個人が参加する一大イベントになっています。東京タワーや札幌時計台、大阪城や姫路城など夜間照明を売り物にしている全国の約16万施設も協力して、夜8時になると一斉に照明を消します。NHKなどのテレビも報道するので、「大地を守る会」など事務局をボランティアで引き受けているグループも意気盛んですね。私も毎年、この時間は、仲間とローソクを灯して過ごします。いつもと雰囲気が違うので、会話も弾み、わくわくした気分になるね。このキャンペーンで、削減電力量は約2億3600万kWhになるそうだ。私たちも、楽しみながら取り組める炭素姫救援の新プロジェクトを開発したいですね」と一郎が言うと、皆も大きくうなずいた。
「政府も、国民的な省エネ運動を盛り上げようしているようですね」と私が質問すると、
「その通りですね。次回は私が官製エコキャンペーンについて、説明しましょう」と完良が名乗りをあげた。

「それでは、次回は大倉さんにお願いします。今日は、日常生活のエコ化について、様々な意見交換ができてよかったと思います。私たちひとりひとりの省エネ努力は微々たるものですが、それらが一つに集まると、大きな成果が期待できることが分かりました。そこで、今日の会議の結論を私なりにまとめてみました」と言って、ハルカは次の文字をパワーポイントで映し出した。

1+1が3になるような炭素姫救援策をみんなで考えよう

温暖化:おんだんか

特になし

地球温暖化

公共財:こうきょうざい

(public goods)経済学では経済財を私有財と公共財に分類している。このうち、公共財は公共性を持つ財として、消費の非競合性と非排除性の二つの基準を満たす財とされている。たとえば、料金制ではない普通の道路は、何人が利用してもそのサービスが減るわけではない(非競合性)し、だれでも利用できる(非排除性)ので公共財の基準を満たしている。この公共財の概念を広げて、きれいな水、空気などを含む地球環境を地球公共財として健全な姿で維持しようとする考え方が強まっている。しかし私有財と違って、公共財については人々が維持のためのコストを払わず、ただ乗りが横行し、逆に環境破壊を深刻化させてしまうとの指摘もある。

コモンズの悲劇

地球温暖化:ちきゅうおんだんか

地球表面の温度が二酸化炭素などの温室効果ガスの増加により上昇していく現象。IPCC の第三次報告書では 2100年までに気温は 1.4℃から 5.8℃上昇すると結論付けている。地球の気温が上昇する原因は、人間活動から排出される二酸化炭素、メタンなど温室効果ガスが大気中で増加したためとされる。温室効果ガスの排出量増加とともに、二酸化炭素の主要な吸収源である熱帯雨林の減少が二酸化炭素の増加に拍車をかけている。気温の上昇による地球環境への影響は、海水面の上昇、異常気象の頻発や生態系の変化などが考えられ研究が進められている。また、人間活動においても、マラリアの拡大や農作物の収穫量の減少、国土の消滅など計り知れない影響が懸念されている。主要な温室効果ガスである二酸化炭素の排出量削減を目標として 1997年に京都で開催された COP3において温室効果ガス削減のための数値目標を定めた京都議定書が採択され、 2005年のロシアの批准により発効した。日本は 6%の削減目標の達成を目指し、地球温暖化対策推進大綱を制定し削減を進めている。

温室効果ガス、京都議定書、二酸化炭素、チームマイナス 6%、 COP3、 IPCC

温暖化:おんだんか

特になし

地球温暖化

温暖化:おんだんか

特になし

地球温暖化

温暖化:おんだんか

特になし

地球温暖化

環境汚染:かんきょうおせん

大気や水、土壌などに、自然界にある以上に化学物質や廃棄物が存在していて、それらが実際に、あるいは潜在的にひとの健康に悪影響をおよぼしたり、環境へ影響を与える場合を指す。自動車や工場の排気ガス中の硫黄酸化物や窒素酸化物が大気中で反応して生じる酸性雨は、ヨーロッパでは森林の衰退の原因となっている。また、工場排水による水質汚濁は、日本で多くの公害病患者を生んだ。農薬による土壌汚染は、レイチェル・カーソンの「沈黙の春」の中で指摘されているように、生態系に深刻な影響をおよぼす。

特になし

生物多様性:せいぶつたようせい

生物は数多くの種に分化し、 35億年を超える進化の歴史を経てつくられてきた。生物のこのような時間空間的に多様化したありさまを生物多様性という。地球上には、名前がつけられているものだけでも 200万種、未確認のものを合わせると、その数倍から十数倍の生物が生育しているとみられている。生態学的には、生態系の多様性、種の多様性、遺伝的多様性は生態系の安定に寄与するとされ、保全が求められている。

特になし

リサイクル:リサイクル

廃棄物を原料ないし資源として再利用すること。「再資源化」や「再生利用」といわれることもある。具体的には、使用済み製品や生産工程から出る廃棄物などを回収したものを、利用しやすいように処理し、新しい製品の原材料として使うことを指す。狭義では、新製品に使う原料として再資源化ないしは再生利用する「マテリアルリサイクル(つまり原料リサイクル)」を意味する概念として限定的に用いられる。広義には、ごみを燃やして、その際に発生する熱をエネルギーとして利用する「サーマルリサイクル(つまり熱回収)」を含めた概念として用いられる。さらなる広義では、使用済み製品からまだ使える部品を取り出し、新製品に組み込む「部品のリユース(再使用)」も含めてリサイクルと呼ばれることもある。

ゴミ問題、再商品化、再生資源利用促進法、循環型社会、廃掃法、マテリアルリサイクル

温暖化:おんだんか

特になし

地球温暖化

割り箸:わりばし

木または竹で作られる使い捨ての箸。使い捨てで衛生的であるため飲食店などで多く使用される。割り箸の原料は、 1960年代までは国産材であり間伐材や低利用材などであった。1970年代以降、割り箸の輸入が始まり 1990年代以降は中国からの輸入が大半を占めている。現在、日本の割り箸は 90%が輸入によるものであり、主要な輸出国である中国での森林伐採につながっていると問題視もされている。こうした背景を受け、中国の業者は 2005年以降割り箸の大幅な値上げを要求している。近年は、割り箸に残留する防カビ剤、漂白剤が残留している場合があり、人間への影響が考えられるため、厚生労働省が監視体制の強化を図っている。

間伐材

地球温暖化:ちきゅうおんだんか

地球表面の温度が二酸化炭素などの温室効果ガスの増加により上昇していく現象。IPCC の第三次報告書では 2100年までに気温は 1.4℃から 5.8℃上昇すると結論付けている。地球の気温が上昇する原因は、人間活動から排出される二酸化炭素、メタンなど温室効果ガスが大気中で増加したためとされる。温室効果ガスの排出量増加とともに、二酸化炭素の主要な吸収源である熱帯雨林の減少が二酸化炭素の増加に拍車をかけている。気温の上昇による地球環境への影響は、海水面の上昇、異常気象の頻発や生態系の変化などが考えられ研究が進められている。また、人間活動においても、マラリアの拡大や農作物の収穫量の減少、国土の消滅など計り知れない影響が懸念されている。主要な温室効果ガスである二酸化炭素の排出量削減を目標として 1997年に京都で開催された COP3において温室効果ガス削減のための数値目標を定めた京都議定書が採択され、 2005年のロシアの批准により発効した。日本は 6%の削減目標の達成を目指し、地球温暖化対策推進大綱を制定し削減を進めている。

温室効果ガス、京都議定書、二酸化炭素、チームマイナス 6%、 COP3、 IPCC

温暖化:おんだんか

特になし

地球温暖化

地球温暖化:ちきゅうおんだんか

地球表面の温度が二酸化炭素などの温室効果ガスの増加により上昇していく現象。IPCC の第三次報告書では 2100年までに気温は 1.4℃から 5.8℃上昇すると結論付けている。地球の気温が上昇する原因は、人間活動から排出される二酸化炭素、メタンなど温室効果ガスが大気中で増加したためとされる。温室効果ガスの排出量増加とともに、二酸化炭素の主要な吸収源である熱帯雨林の減少が二酸化炭素の増加に拍車をかけている。気温の上昇による地球環境への影響は、海水面の上昇、異常気象の頻発や生態系の変化などが考えられ研究が進められている。また、人間活動においても、マラリアの拡大や農作物の収穫量の減少、国土の消滅など計り知れない影響が懸念されている。主要な温室効果ガスである二酸化炭素の排出量削減を目標として 1997年に京都で開催された COP3において温室効果ガス削減のための数値目標を定めた京都議定書が採択され、 2005年のロシアの批准により発効した。日本は 6%の削減目標の達成を目指し、地球温暖化対策推進大綱を制定し削減を進めている。

温室効果ガス、京都議定書、二酸化炭素、チームマイナス 6%、 COP3、 IPCC

温暖化:おんだんか

特になし

地球温暖化

ISO14001:イソいちまんよんせんいち

特になし

アイ エス オーいちまんよんせんいち

環境マネジメントシステム:かんきょうマネジメントシステム

(EMS)(environmental management systems) ISO14001の正式名。環境管理システム。工場など事業所内の環境改善を継続的に推進していくための手法。事業所トップによる環境方針の決定、環境改善のための計画の作成と実行、さらにシステムが有効に機能しているかをチェックするための環境監査などから成り立っている。すべての取り組み状況と結果の公表が求められる。PDCA サイクルを構築し、継続的な改善に取り組む点に特徴がある。

ISO14001、 PDCA サイクル

ISO14001:イソいちまんよんせんいち

特になし

アイ エス オーいちまんよんせんいち

ISO14001:イソいちまんよんせんいち

特になし

アイ エス オーいちまんよんせんいち

環境負荷:かんきょうふか

(Environment Load)人が環境に与える負担のこと。単独では環境への悪影響を及ぼさないが集積することで悪影響を及ぼすものも含む。環境基本法では、環境への負荷を「人の活動により、環境に加えられる影響であって、環境の保全上の支障の原因となるおそれのあるものをいう。」としている。人的に発生するものには、廃棄物、公害、土壌汚染、焼畑、干拓、戦争、人口増加なども考えておかねばならない。自然的に発生するものにも、気象、地震、火山噴火などが考えられ、つねに備えておかねばならない。

特になし

認証機関:にんしょうきかん

環境 ISO など、自主的取組において、システムの監査や基準の形成を行うための重要な機関。自主的取組みでは法的な強制力や拘束力といったものは存在しないために、自己で自分の不正や責任を明確にしなければならない。そのために自己の計画や計画実行の進行状況に対する監査や評価がなされ、公表されることで公正を保つことが重要となる。環境ラベルを例に取れば、 ISO14024ではタイプ?環境ラベルと呼ばれる第三者認証機関による基準形成と資格審査が行われるものとされ、 TR14025ではタイプ?環境ラベルと呼ばれる製品のライフサイクル分析を必要とし、それゆえ生産システムの認証を必要とするものなど、行動の監査や評価を行なう機関が重要な存在になっている。

ISO14001、エコラベリング、エコリーフ、自主的取組

ISO14001:イソいちまんよんせんいち

特になし

アイ エス オーいちまんよんせんいち

100万人のキャンドルナイト:ひゃくまんにんのキャンドルナイト

夏至と冬至の晩、夜 8時から 10時まで、電気の灯りを消してろうそくをともして過ごすイベント。2001年 5月、「どんどん原子力発電所を作ってどんどん電気を供給しよう」というブッシュ米大統領のエネルギー政策に反対して、カナダで「自主停電運動」が起こった。この動きに共鳴していたのがナマケモノ倶楽部の辻信一氏。この辻信一氏と有機食材宅配のパイオニア「大地を守る会」会長・藤田和芳氏が出会い、会員に向けて「でんきを消してキャンドルを」と呼びかけたのがはじまり。第 1回は 2003年 6月 22日、「2時間電気を消してスローな夜を!」と提唱して始まった。東京タワーや大阪城など全国の主要施設が消灯した。2006年は、 6月 17〜21日の夏至の日まで、午後 8〜10時に電気を消すことが呼びかけられ、期間中、全国で 464の関連イベントが開催された。

特になし

100万人のキャンドルナイト:ひゃくまんにんのキャンドルナイト

夏至と冬至の晩、夜 8時から 10時まで、電気の灯りを消してろうそくをともして過ごすイベント。2001年 5月、「どんどん原子力発電所を作ってどんどん電気を供給しよう」というブッシュ米大統領のエネルギー政策に反対して、カナダで「自主停電運動」が起こった。この動きに共鳴していたのがナマケモノ倶楽部の辻信一氏。この辻信一氏と有機食材宅配のパイオニア「大地を守る会」会長・藤田和芳氏が出会い、会員に向けて「でんきを消してキャンドルを」と呼びかけたのがはじまり。第 1回は 2003年 6月 22日、「2時間電気を消してスローな夜を!」と提唱して始まった。東京タワーや大阪城など全国の主要施設が消灯した。2006年は、 6月 17〜21日の夏至の日まで、午後 8〜10時に電気を消すことが呼びかけられ、期間中、全国で 464の関連イベントが開催された。

特になし

NGO:エヌ ジー オー

(Non-Government Organization)非政府組織。民間団体。もともと、国連で使われていた用語で、政府の代表ではない民間団体を意味している。政府間の協定によらない民間団体のことで、国連経済理事会との協議資格を認められた団体を指す。その活動は主に、政府主体の国際会議への出席や、軍縮・人権・地球環境保全など、国境や国家の政策を超えたグローバルな問題における市民間の相互協力に重点が置かれた。最近では、協議資格の有無に関係なく、非営利で非政府という NPO 的な市民団体全般を指すこともある。日本では、単に国際的に活動する民間非営利組織を NGO と呼んでいる。

NPO

 
 
 
©2012 tadahiro mitsuhashi